ハルのおいたち5
悪魔っこハルはみるみる大きくなっていった。
ころころしたかわいい仔犬からちょうどマメ柴犬くらいの大きさになり
、好奇心旺盛で活発そのもの。
身の周りにあるものは全てかじる。
もちろん私の手もパパの手も、足も。
ワクチン摂取が終わってお散歩も行けるようになった。
どうせサイズも変わるしと思ったので、布でできたかわいらしいリードとカラーを買った。
ゼイゼイ言っちゃってお散歩するのが恥ずかしいくらい引っ張る。
あれは何?これはどんな臭い?クンクンクン・・・
他のワンコを見つけると駆け寄り、「あそんで〜」とじゃれつく。
だいたいは「あっち行け!小僧!」とあしらわれるけど・・・。
あまりに引っ張るから時々「オエッ」っとかなる。
どうにもならないくらい、とにかく引っ張る。
普段はだいたい私の手か足にガブリついている。
それ以外のときは服を引っ張ってるか、庭で穴を掘ってるか、
壁を掘ってるか、クッションを写真のようにボロボロにしてるか、寝てるか、食べてるか。
撫でたりイイコイイコしたりするヒマはない。
手を出すと噛まれるから(笑)
会社で健康診断があり、先生が私の腕を見て
「これはどうしたの?」と。
私の腕、青アザと傷だらけ。
もともとアザができやすい体質なので、ほんとに無惨。
「い、犬に・・・飼い犬にやられました」と私。
先生は
「トレーナーに頼んだ方がいいんじゃないの?」って。
これ、健康診断の問診だけど・・・。
どうにも押さえられないときはサークルへ閉じ込める。
だけど鳴きっぱなし。
そりゃそうよね〜。
だってトイレもこんな狭いとこに押し込めて・・・
本とかで勉強していたつもりになってたけど、やっぱり勉強不足。
サークルがダイッキライになるのも無理ない。
この頃のハルと私。
まったくといっていいほど絆なんてもんはなかった。
ハルは「おまえなんかキライじゃ〜!ガブガブ!」ってしてる風にしか感じられなかった。
そうじゃなかったとしても、私はハルをどうしていいものやら本気で悩んでいた。
完璧にナメられて、完璧に嫌われてる気がしてた。
言うことを聞かせようと思うあまり、叱ると怒るの区別もつかなくなっていた。
今じゃ笑っちゃうけど、よく泣いた。
「あのコは私が嫌いなんだ〜!」って。
よくパパになだめられてた(笑)
そんな日が続く中、やっぱりここはプロに!ってことでひょんなことからハルの恩師に出会います。



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