ハルのおいたち4

ハルを連れて家に着いてから、用意していたサークルに入れました。けれど入れたとたんキャンキャン、クン クンて鳴きだして、
慣れてない私たちはすぐに抱っこしてみたり、外に出して遊んでみたり・・・

ハルという名前はブリーダーさん宅に着くまでの車の中で夫と決めました。迷って迷って結局ハル。
なのに、夫はブリーダーさんの控えに記入するとき漢字で春ですって言ったんですよ〜!!
イヤだー!おばあさんみたいじゃん・゜゜(>д<)゜゜・。
苗字がスズキなので 鈴木 春 絶対おばあさんだ。

用意していたおもちゃで遊んだり、タオルでひっぱりっこしたり。
仔犬ってなんて愛らしい(*^0^*)

キャンキャン鳴く声を聞きつけて、近所の方々がやってきました。
ハルを抱っこしてお披露目し、
「みなさん、これからご迷惑をかけることと思いますが、どうぞよろしくおねがいします。ペコリ」とハルの代弁をしました。
みんな「ぬいぐるみみた〜い♪」「かわいい〜」って歓迎してくれました。
ウラの奥さんはワンコ苦手なのに、今ではだいぶ慣れてくれて、ほんとに感謝しています(*^0^*)

さてさて・・・
ハルはというとおしっこはまったくシートでできず、サークルにも入っていられない。
今思えば当たり前だけれど、仔犬を迎えたのなんて私が5歳のとき。まったくのワンコ初心者なので戸惑いの連続でした。

家に来て2週間ほどたってから仕事を入れてみたら、お留守番はできたけれど、帰ってくるとうんちゃんまみれの茶色い仔犬になっていました。
食べないだけいいけど、踏んずけてそこいらじゅうにうんちゃんがちりばめられ、その上でごろごろしたら当然の結果です。

仕事から帰ると、まずサークルのお片づけ。
ハルを拭いてクリームの仔犬に戻します。
それにひどい臭い!
ため息をついていると、クリクリしたあどけない目で見つめてきます。
「遊ぼうぜ〜ψ(`∇´)ψ うきょきょきょ」って感じ。
しつけ本に「かわいい悪魔がやってきたと思ってください」って書いてあったのを思い出しました。

サークルから出して掃除していると、カーペットの上でちょろちょろとおしっこ。
おしっこしてから出てこいや〜!の声むなしく、ハルはやっぱりψ(`∇´)ψ うきょきょきょって感じ。

甘噛みもひどくなり、私の手は流血とあざだらけ。
服は袖、裾が全てズタズタ・・・
テーブルの足に片足をいっチョ前にあげておしっこをし、壁を掘り、テレビ台を壊し、敷いてあるものすべてをズタボロにし、おもちゃは壊すのみ。
ふわふわしたひよこのような仔犬の姿から、どんどん柴犬くらいの大きさになって、いたずら全開!あくまっこ全開!
今よりずっと自立しているような感じで、あまり甘えてきたりはしなかった気がします。
吠える声もいっそう大きくなりました。
けれどあまりに危険なのでこの頃はサークルへ入れていました。
なので、出したときの騒ぎようがハンパじゃない。
「こんな狭いところに閉じ込めやがってぇ〜(`Д´)」ってな感じで悪いことを探してやっているような感じ。
私を困らせようとしてるのかしらって悩んだくらいです。
しつけ本にあるマズルを掴む、仰向けにするなどの方法は、かえってハルをあおる結果になりました。
あんなことするんじゃなかった・・・
悪戦苦闘の仔犬時代は続きます。


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