ブリーダーさんのところから帰り、ハルを迎えるまで1ヶ月以上ありました。
しつけ本を読みあさり、ペットショップで用具を眺め、
毎週末ブリーダーさんから送られてくる成長記録を楽しみにしながら過ごしました。
ハウスはサークルにしました。
幅120センチほどで奥行きは90センチくらい。
お店で見たときはとても大きく感じ、ここにおトイレと寝床を置けばいいかな、なんて・・・甘かった(T-T)
おトイレは別にしてあげるべきだったのに、かわいそうなことしました。反省(-_-;)
まぁ、それはさておき、おトイレを買い、
水のみ(ペットボトルからチョロチョロ舐めるタイプのもの)フードに食器などを揃えました。

そして待ちに待ったハルのお迎えの日。
2005年4月10日、日曜日。
暖かい春いっぱいの日でした。
迎えに行く途中高速道路を走っているとき、桜の木からひらひら花びらが舞い散っていたのを覚えています。
ブリーダーさん宅へ着いたのは朝の9時ごろでした。
うちは男の子希望で、男の子は8匹中4匹。
先に到着していた飼い主さんは、成長記録の写真からもひとめでわかる、
ひときわ大きな子を手にしていました。
他の3匹はどの子もみんな同じように見えました。
どの子でもかわいいし、どのこもみんな天使でした。
目の前で遊んでいた仔犬を抱き上げて、「よし、この子にしよう」
どの子でもよかったのですぐに決めました。
迷い出したらきっと帰れなかったと思ったので。
「では中で手続きをしますので、どうぞ」
リビングに案内されると、そこにはたくさんのラブの仔犬ちゃんが遊んでいました。
「今日はラブの引き取りもあるんですよ」
やっぱりどの子も天使。
イエローと黒のちいちゃなラブちゃんが遊んでいました。
私は抱いていた仔犬をそっとその中へ降ろしました。
すると、そのこはテーブルの下へ隠れてしまいました。
書類を書いて残りのお金を払いました。
「では、しばらく外でお待ちいただけますか?」




リビングには手続きをするために、子供連れの家族が到着。
どうやらラブちゃんの飼い主さんのようです。
みんなうれしそう。
新しい家族が増える喜びに満ち溢れていました。
手続きを終え、選んだ仔犬ちゃんを抱っこしようと探すと、
まだテーブルの下へもぐりこんだまま出てきません。
おいで、と手を出してもビクビクしている様子。
「う〜ん・・・」
なんとかその仔を抱いて外へ。
けれどその仔、なんともよそよそしい。
私じゃないの?
私じゃイヤなのかな?
ふと見るとまだお迎えが来ていない2匹の仔犬ちゃんが、
ベッティの犬舎で折り重なってお昼寝中。
私はふいにお昼寝中の仔犬を抱き上げました。
自分の顔の前にその仔の顔をもってきて、じっと見ると、なんとその仔、
私の鼻をペロリなめたあと、カプっと噛んだんです。
「おまえ〜!元気だなぁ♪」
私はすぐにモジモジしていたもとの仔と鼻を噛んだ仔を取替えました。
手早くささっと(笑)
まぁ、どの仔でもいいって言われていたので断ればよかったんですが、ブリーダーさん忙しそうだったので。
そして鼻を噛んだ仔はスイッチオン!て感じでものすごい勢いで遊び始めました。
ボールを追いかけてちょろちょろと走り回り、先輩犬のマーク(ハルの父親じゃなく兄貴分。
このときまだ6ヶ月)にちょっかいを出されても、全然負けずに向かっていってました。
ウ〜!!なんていっチョ前に言っちゃって。
そしてその仔を連れて帰ることに。
最後にベッティのところへその仔を抱いていき、
「お別れだよ。でも、また会いに来るからね。必ずこの仔を幸せにするからね」
って言いました。
このとき私はベッティに誓ったんです。
絶対にあなたの大切な仔を幸せにするって。

家までの2時間のドライブ中、ハルは車酔いなんてすることなく、好きな場所へもぐりこんで爆睡していました。
 



その4 へ・・・



ハルのおいたち3